小矢部市で30年以上親しまれてきた「とやまふくおか家族旅行村」を北陸ミサワホーム運営のもとで複合レジャースポット「MONLACK」として生まれ変わらせる事業の一環として「ロッジ山ぼうし」を「山帽子」としてリニューアルさせたプロジェクト。
アイコニックな赤い屋根が印象的な外観にはあまり手を加えず、ロビーや客室、レストラン等、主に内部を現代的なデザインに変容させた。
立地は小矢部市街から車で20分ほど登った山の中にあり、五位ダム湖の隣に建てられている。ロビーや客室からはこのダム湖を一望することが出来、山の木々と合わせて四季の移り変わりを楽しむことが出来る。
内部は黒を基調としてダム湖の眺望を最大限楽しめるデザインとし、特に客室は全室半露天風呂付きとなっており天然温泉に浸かりながら自然を独り占め出来る仕組みとなっている。
一方でロビー階段部の壁面には富山の職人の手によって施された特殊左官が空間全体を印象的に演出すると共に、ダム湖を含む自然との一体化を測っている。また高岡の伝統工芸である着色銅板のアートパネルや福岡町の工芸品である菅笠をイメージしたペンダント照明等を随所に配し、富山が持つ文化や歴史の奥深さを発信する場になるようにも配慮した。